11月29日、山口県センチュリー裁判を支援する会の代表松林俊治氏らが、山口県知事に次のような請願書を提出しました。
(件名)山口県知事は県所有の皇室対応用車両センチュリーの県議会への貸出しを行わないよう求めることについて
(要旨)山口県が2020年8月、皇室対応用車両として2,090万円でトヨタの高級車センチュリーを購入したことが、同年9月、マスコミに取り上げられ、県内外から強い批判が上がった。センチュリー購入の是非については、住民訴訟が提起され、判決が確定した。
ところで、山口県には今回購入されたものを含め、2台のセンチュリーがある。2台とも県知事から県議会に貸し出され、日常的に県議会議長と副議長が使っている。そのため、少なくない県民から「なぜ議長・副議長がセンチュリーに乗る必要があるのか」との疑念、怒りの声が上がっている。
こうした状況が続くことは、県議会議長及び副議長が「特別扱いされるべき立場」との誤った認識を自他に与える。「議会の構成員である議員は、法令上完全に平等であり、対等である」(議員必携)という基本に返るべきである。
ついては、公平公正であるべき山口県の姿勢を県民に示すためにも、下記事項を請願する。
(記)山口県知事は、県所有の皇室対応用車両センチュリーの県議会への貸出しを行わないこと。
ウィキペディアによると、センチュリーは、『トヨタ自動車が1967年から製造・販売している最高級乗用車。「センチュリー(世紀)」の名称は、初代モデルが発表された1967年が、トヨタグループの創設者である豊田佐吉の生誕から100年であることに由来している。
主に日本国内の官公庁・企業などでの公用車・社用車(役員車)の利用を想定し、後部座席の広さや乗降のしやすさなど、快適性に重きを置いた作りにすることで、乗客をもてなす設計がとられており、御料車(天皇皇后両陛下がご乗車になる車両)や、内閣総理大臣専用車としても使用されている。
ただ公用車としての採用に関しては車両の性質上、主に値段や維持費が高すぎること 環境性能に劣ること、他社の拠点が地場産業となっている地域において、そのメーカーの車種を採用すべきだという意見、などによる批判を受けることも珍しくなく、それらを避ける目的から「脱・センチュリー」の動きが見られることもある。』とあります。
村岡山口県知事は来年度の予算編成にあたり、「特別プロジェクト以外は一律20%の削減」を指示しています。センチュリーは、燃費も悪く、保有するだけでコストもかさみます。
一方、自宅から120㌔の送迎を受けている柳井議長は、「県が乗ってくれと言うからそうしている」と公言しています。
知事は、センチェリーを2台とも売却して、他の公用車で効率的に運用し県民の要求に耳を傾けるべきです。物価高などで苦しむ県民の気持ちをくみ取るのが知事の責務です。