8月下旬から、週1回の英会話教室に通いはじめました。7月下旬に教室を見学し、ハードルはかなり高いと思いましが、少人数だし、そのうち外国人の先生の会話にもついて行けるようになるのではないかという楽観的な思いでの参加でした。
正式な教室の参加の初日に、いきなり「反田恭平さんのコンサートに行きませんか?チケットがあるんですよ!」というお誘いがありました。勿論、反田さんの顔とお名前はTVなどで知っていましたが、地元の山口市民会館であるなんてまるで知りませんでした。妻も反田さんのピアノは聞きたいだろうなと思ったので、躊躇なく購入しますと返事をしました。
9月1日の夜7時からの公演でした。実際にチケットを入手したのは前日の8月31日、英会話教室の生徒さんの知り合いがチケットを購入したのですが、急に都合がつかなくなったというので、破格の値段で入手しました。
一番懸念していたのが、カゼをこじらせたことで咳が突然に出ることです。そして、いったん出るとなかなか止まらないのです。最初にお誘いを受けたときもその症状がありましたが、コンサート当日まで2週間の期間があるのでそれだけのゆとりがあれば治っているだろうと考えていました。ところが、漢方薬を飲んだりのど飴をなめたりしてもなかなか治りません。
そして、ついに当日を迎えました。10分前には指定席につきましたが、山口市民会館大ホールは満席でした。出るかもしれない咳のためにのど飴を2個持って行きました。いきなり、そののど飴をなめましたが、ここからが咳との戦いでした。咳をガマンすると体がけいれんするのです。もはや、音楽を聴くと言うよりは、いかに咳を静めるかで精一杯でした。演奏される曲と曲の合間で咳をして、その後はガマンするという繰り返しでした。しかし、それでもガマンできずに何度か咳き込みました。とても辛かったです。のど飴を2個しか持っていかなかったことを後悔してももはや手遅れでした。
それでもその素晴らしい演奏に引き込まれました。このコンサートで知っている曲は2曲、モーツアルトのトルコ行進曲(チケット販売用のチラシにはありませんでした)と、誰でも聞いたことのあるモーツアルトの交響曲第40番でした。クラッシックコンサートには何度か足を運んだことがありますが、全く知らない曲ばかりだったという印象が強かったのでそういう意味では満足でした。
ただ、反田さんは指揮がメインでしたので、もっとピアノの名演奏を聴きたかったのが正直な感想でした。サプライズは、その日(9月1日)が反田さんの29歳の誕生日で大きなバースデーケーキが反田さんへプレゼントされました。帰りの車中で、妻と「今からバースデー・パーティをするのかね?」とか「今日は湯田温泉に泊まるのかね?」とかの雑談をしながら家路につきました。
NHK教育で、クラッシックTVという番組がありますが、コンサート直前に反田さんが出演し、司会の清塚さんと2人で演奏されていたのが印象的でした。サッカーで腕を骨折しなかったらアーティストになっていなかったなどのエピソードもおもしろかったです。