シャンソンの発表会に参加してきました!!~出演者も観客も8割が女性でした、頑張れ男性諸君!!~

先日シャンソンダムールというシャンソン教室の発表会に行ってきました。ちなみにダムールとは、フランス語で愛ということらしいです。

発表者(教室の生徒)は10人でそのうち女性が8人、男性が2人という構成でした。主催者(教室の先生)は女性、ピアニストは大阪から来られたプロの方で男性でした。そして観客(この会場のおよそ半分が埋まっていました)を見通すと目の子で女性が8割以上でした。主催者、観客ともに、年齢が少なくても私と同世代かそれ以上の方がほとんどでした。

私個人としては、高校時代の英語の先生に感化されサルヴァトーレ・アダモのファンになり、大学の第二外国語の選択はフランス語にしました。本来は教養課程の2年間で終わる予定でしたが、どういうわけか?4回生のときもフランス語と仲良しになりました。最近はめっきり行かなくなりましたが、アダモを一躍有名にした「サン・トワ・マミー」は、かつてのカラオケの私の十八番でした。

さて本題に戻りますが、このシャンソンの発表会で実感した「女性、しかも比較的年齢の高い層」が時代を牽引するキーワードになると改めて実感しました。内閣府より公表されました。「高齢者の生活と意識に関する国際比較調査(令和2年度)」から読み解くと、上位3項目は、①子供や孫など家族との団らんの時、②おいしい物を食べている時、③友人や知人と食事・雑談している時となっています。この教室に参加されている女性たちは、教室でのレッスン以外に子供や孫の話などたわいもない話しを美味しい物を食べながら雑談しているのでしょう。

私の妻も、遠くに住んでいる孫と頻繁に連絡を取り、絵画教室の仲間と美味しい物を食べるなど内閣府の調査どおりの行動パターンをしています。

すでに「シニア女性」をターゲットにしたマーケティング戦略を大企業だけでなく中小零細企業でも実践しています。ファッション、美容、飲食、健康サプリメント、生命保険、フィットネスクラブ、雑誌などなどドンドン攻めています。そして、そのコンセプトはズバリ「おしゃれさとシンプル」ではないでしょうか。

一方、「シニア男性」は長年働いた職場から第一線を引いて以来、時間の使い方がわからず悶々と過ごしている人が多いのではないでしょうか。昼間からお酒を飲みながらテレビを見るという暮らしが続きついには、アルコール中毒になる人も多いと聞きます。

つまり、社会とのつながりがあまり得意ではないというのが多くのシニア男性の特性なのではないでしょうか。上手くいっている例としては、わが家にたまに訪問してくる後期高齢者の男性は、隣町からバイクに研ぎ道具を積んで、包丁1本300円で商売をしています。妻はその研ぎ屋さんと会話するのが楽しそうです。本人はその収入で年金の足しになる、そしてお客さんには喜んでもらえる。その研ぎ屋さんは生き生きとしているそうです。

男性の老後の仕組み作りとして、「社会との関わり」を持つことが強く求められているのではないでしょうか。行政としてもそれをバックアップしていくことが重要です。そうすれば、自ずと医療費の抑制にも資するのではないでしょうか。頑張れ、シニア男性!!