山口のソウルフーズがANAの機内誌へ掲載~「瓦そば」と「ばりそば」がフィーバーするの?~

ANAグループの機内誌「翼の大国」を何となく眺めていたら、「山口・ヌードル紀行」で川棚温泉(下関市)発祥の「瓦そば」と山口市発祥の「ばりそば」が特集されていた。

この機内誌は持ち帰り自由なのですが、一応CA(キャビンア・テンダント)の方に持ち帰る旨を伝えたところ「真っさら」のものをいただきました。

その特集は、「瓦そば」については6ページ建て、「ばりそば」については4ページ建てで特集されていました。文章も写真も流石にプロだと言われるほどのできでした。

「瓦そば」については、「元祖瓦そばたかせ」で取材をしていました。そのサブタイトルからしてスゴイ!『瓦の上に「驚き」が重なる』これだけで注目をひきます。さすがプロのライター?そしていよいよ本文に入ります。

『「瓦そば」は、山口県下関市西部の山間に位置するひなびた温泉地・川棚温泉に咲いた大輪の花のような麺料理だ。黒々した原寸大の(要するに本物の)瓦の上には緑の茶そば。その上に錦糸卵、さらに牛肉、小ねぎ、海苔が載っていて、そのまた上にはレモンの輪切りともみじおろしが鎮座している。どこかの国の国旗かと思うくらい、鮮やかで決定的にバランスよいカラーコーディネートだ。~中略~さて、いただきます。むむっ、瓦の上で油で焼かれた茶そばが香ばしい。それを具材と一緒にとって、かつおと昆布のつゆにつけて食べると……~』近すぎて遠い「元祖瓦そばたかせ」には、2度行ったきりです。近々3度目の挑戦ということにしましょうか。

文才のない小生にとってこのライターの文章はあこがれです。いつかは、こんな文章を書きたいと思いますが、文章表現の上手さは「読書量」に比例すると言われていますが、最近は仕事だけでなく他の趣味などでやることが多すぎて、読書からかなり遠ざかっています。過日、皇后・美智子さまが「読みたい」とおっしゃった探偵小説が話題になっていますが、近い将来私も以前のように推理小説などを存分に読みたいと思っています。余談になりますが、私の夜の楽しみであるテレビ朝日系の「報道ステーション」に最近登場することになった竹内由恵アナウンサー(元ミス慶応でアナウンサーデビューしてからの大ファンです)が、昔、むさぼるように読んでいた経済小説家清水一行先生のお孫さんだと最近知り驚きました。

ところで山口県、特に下関市はさまざまな観光資源に恵まれ、しかも安倍首相のお膝元にも関わらず、人口の減少に歯止めがかかりません。「地方創生」が大きな課題の一つと首相も主張されています。海外に出張されて日本製品の売り込みにはご熱心ですが、足元の下関を「地方創生」のモデルケースとなるように腐心されてはどうかと念じております。もしかして、「観光資源」がありすぎてハングリー精神が希薄になっているのではないかと危惧しています。

山口市の『春来軒』の「ばりそば」の方はA4二枚を使って実物大の写真が「ドカッ」と掲載されています。私も趣味の一つの山登りで写真は撮りますが、重たいので一眼レフではなくミラーレスのカメラです。構図のセンスはさておき、シャッタースピード、露出、逆光処理などもすべて「オート」にしています。

中学生のころ勉強はそっちのけで、九州や山陰などにSLの追っかけをしていた頃は、一眼レフのかなり相当高級なカメラ(もちろんアナログで、もっぱらモノクロで撮影をしていました。)を今は亡き父にせがんで買ってもらいました。中学校の暗室を使って自分で現像もしていましたので、それなりの写真に対する知識もありました。しかし、最近はあまりのカメラ本体の性能の良さにすがって「撮りたいモード」だけ選択しておけば、風景だけでなく朝焼け、野草や花などそれなりの写真が撮れます。この半世紀でカメラの進化はアナログからデジタルになったことも含めてスゴイものがあります。

さて、商業写真といいながら、プロの写真家の腕と発想力はスゴイ!です。「もち屋は、もち屋」という言い方をしますが、実物大(1.5人前)の「ばりそば」をど迫力でよくぞそんな大胆な写真を撮ったものだとつくづく関心をしました。

「ばりそば」も何軒もありますが、それぞれの店で微妙に味が違います。とりあえず、高速道路のサービスエリアにある店を除いて全部食べてみましたが、個人的には山口市大内と言うところにある店の味がお気に入りです。ただ、自宅から「あまりにも近くて遠い」小郡店には2回しか行っていません。歩いて10分以内、車なら3分程度で行ける店にもっと顔を出さないと行けないとこの記事を読んで思いました。

世の中、「ソウルフーズ」だとか「B級グルメ」とかという言葉が流行っていますが、「うどん県」と県名を代えようか物議を醸した「讃岐うどん」と行ったら香川県と言うふうに、日本国中、誰でも知っているようなメジャーなものとして「瓦そば」や「ばりそば」を育てていかないと行けないと思っています。

山口県人は「おしとやか」な風土があるのかもしれませんが、「明治維新の立役者」で日本を現在のように先進国した心意気を再び持つことが問われていると思います。